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国際統合報告 フレームワーク 日本語訳

国際統合報告(<IR>)フレームワークの公表により、<IR>が世界中で加速度的に採用されることが期待される。

<IR>は、報告プロセスをよりまとまりのある、効率的なものとすることに焦点を当て、組織内部の縦割りを排するとともに、重複を解消するための「統合的思考」を採用することに焦点を当てた原則と概念を適用するものである。統合報告は、財務資本の提供者が利用可能な情報の質を改善し、より効率的かつ生産的な資本配分を可能とする。統合報告は、組織による長期にわたる価値創造、そしてその支えとなる「資本」群に焦点を当てることによって、財務的に安定的なグローバル経済に貢献し、また、持続可能な社会への推進力となる。

フレームワークは、世界26カ国から140の企業や投資家が参加するパイロットプログラムはもちろんのこと、世界のありとあらゆる地域で、企業や投資家が協議し、試行した後にリリースされました。フレームワークの目的は、統合報告の全般的な内容を統括する指導原則及び内容要素を規定し、それらの基礎となる概念を説明することである。

国際統合報告フレームワークの発行に当たって

 マーヴィン・キングIIRC議長

「我々は、そうそうたる企業と投資家がフレームワーク開発に大変意欲的に参画され、また、それぞれの<IR>の道に向けた歩みを進められていることに、大変驚いている。IIRCの企業ネットワークには、HSBC、ユニリーバ、ドイツ銀行、中華電力、現代建設、ナショナルオーストラリア銀行、タタ・スティールといった企業が参加し、ペプシコーラ社は100社目の参加企業となった。

 IIRC CEOのPaul Druckman

「フレームワークは、過去3年間にわたって有機的に、かつ市場からの要請を受けながら構築されて来たプロセスに、技術的な規律と纏まりをもたらした。2014年からは、企業が「資本」モデルと情報の結合性といった原則を用いて、どのように価値創造を表現するかといった点に焦点を当てながら、企業報告のイノベーション事例を紹介することを通じて、統合報告の採用をグローバルに進めて行くフェーズに入る。

日本語訳の発行に当たって

国際統合報告フレームワークの日本語訳は、国際統合報告評議会(IIRC)が2013年12月に公表したフレームワークを日本公認会計士協会が日本語に翻訳し、企業報告のステークホルダーによって構成される翻訳レビュー作業部会による確認と承認を経て、2014年3月に発行された。

国際統合報告フレームワークの日本語訳は、その専門的知見と時間を提供された翻訳レビュー作業部会メンバーと、メンバーの様々な意見を基礎としながら合意を得たコーディネーターによる尽力の成果である。企業、投資家、学識者、取引所及び公認会計士から構成される翻訳レビュー作業部会メンバーと日本公認会計士協会に感謝の意を表したい。

[翻訳レビュー作業部会メンバー] (五十音順)

部会長 和貝 享介 日本公認会計士協会 経営担当常務理事
IIRC ワーキンググループメンバー
部会員 井口 譲二 ニッセイアセットマネジメント株式会社
株式運用部 担当部長
コーポレート・ガバナンス・オフィサー
部会員 金田 晃一 武田薬品工業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部
シニアマネジャー
部会員 古内 和明 日本公認会計士協会 会計制度委員会 委員長
部会員 古庄 修 日本大学経済学部 教授
部会員 安井 良太 株式会社東京証券取引所 上場部長
技術
事務局
森 洋一 日本公認会計士協会 研究員
IIRC 技術作業部会メンバー